映画クワイエットプレイス2の秘密・謎の解明や疑問点を考察!前作の展開についても

映画考察

映画「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」は前作の「クワイエット・プレイス」では明らかになっていない秘密の真相が描かれていたり、明かされていたりしています。

一方で、続編の映画では明らかになっていない秘密も残っています。


そこで今回は、明らかになった秘密まだ謎のままの秘密、そしてその秘密の謎の考察を合わせて紹介していきたいと思います。









映画「クワイエットプレイス」視聴で起こる疑問点



映画「クワイエット・プレイス」と「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」を視聴した際に「一体真相は何だろう」とか「これはどうやってできたのだろう」という疑問を感じることでしょう。


そんな多数ある疑問の中から11点を拾い上げてみました。

そのうち6点は「クワイエット・プレイス」「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」で秘密の真相が明らかになっています。

また残り5点は続編の中でもはっきりと描かれず、謎のままになっていますので、その答えについて考察をしてみたいと思います。


取り上げた疑問点は以下の11点です。

    ・どのようにして始まったのか?
    ・エイリアンはどこから来たのか?
    ・エイリアンに弱点はあるのか?
    ・アボット一家以外に生存者はいるのか?
    ・エイリアンを避けて水辺に住もうとした人たちはいないのか?
    ・アボット一家は他の生存者と連絡を取れないのか?
    ・エイリアンの詳しい生態
    ・アボット一家はどのようにして対エイリアン用に自宅を準備できたのか?
    ・リーとイヴリンはなぜこの時期に赤ん坊を産もうと決めたのか?
    ・リーガン以外にエイリアンの弱点に気づいた人はいないのか?
    ・エイリアンを退治して地球を守られるのか?


映画「クワイエットプレイス2 破られた沈黙」のエンディング時点で解明されている秘密



まずは映画「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」が終了した時点で視聴者がわかっている謎についてまとめてみました。

計6点、一つずつ見ていくことにしましょう。

どのようにして始まったのか?



映画「クワイエット・プレイス」では、始まりはすでにエイリアンによって多くの人類が犠牲となり、廃墟となった町と郊外の農場にひっそりと住むアボット一家だけを映し出しています。

その後、時間は進んでも過去に戻るような回想シーンは無く、この大惨事がどのようにして起こったのかは、明かされていませんでした。


ただ、エイリアンや外の世界について情報を集めているリーの地下室には、「ニューメキシコ州に落下した隕石からエイリアンが現れた」という見出しの新聞切り抜きがあり、どうやら怪物たちは地球外生命体であることがうかがい知れます。


続編となる映画「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」はこの謎が明らかになった「Day 1」の回想シーンが、映画の冒頭で流されることになり、大惨事の始まりがどうであったのか、明らかになっているのでした。

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ただし、よくよく見てみると映画「クワイエット・プレイス」で描写された状況とは合致しない展開であることも分かります。

例えば、情報収集のためにリーが集めた新聞

見出しにニューメキシコ州に落下した隕石から怪物が現れた、とありますが、「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」では、隕石の落下を目撃し、その落下の衝撃波を感じる前から怪物によって町が襲われています。

一体リーは、どこであの新聞を見つけてきたのでしょうか?

エイリアンによって攻撃を受けているのはリーの住む町だけでないことは、買い物に入った雑貨屋のテレビ中継からも分かります。

エイリアンによって攻撃された町は、おそらくたくさんの犠牲者を出し、通常の生活ができないような状況になっていたことでしょう。

そこにエイリアンが隕石に乗ってやってきたという新聞が届けられることはないのでは、と思います。


脚本の一人として担当し、監督も務めたジョン・クランシンスキーは、もともとシリーズ化をするつもりで「クワイエット・プレイス」の脚本を書いたわけでもなく、監督として制作している最中も、続編のことは考えたこともなかった、と話しています。

だからこそ、続編を作ることになって、つじつまが合わない部分ができてしまったのでしょう。

エイリアンはどこから来たのか?



「エイリアンがどこから来たのか?」という謎は、明らかにされているといえば言えるでしょうし、されていないといえば、実際はほとんど明らかにされていません。


映画「クワイエット・プレイス」の中で表現されている真相は、ニューメキシコ州に落下した隕石から現れて殺戮をしている、ということになっています。

が、「宇宙からやってきた」という以外は、何の情報もありません

まぁ、エイリアンが到着した後に凄まじい勢いで殺戮が始まり、人々が犠牲になったのですから、例えば隕石を解析してどういった成分のものか、なんていう研究を行う時間はなかったでしょうから、当然なのですが。


この謎に関してもジョン・クランシンスキーは彼の中で固まった裏設定をインタビューで答えています。

    地球よりも環境が劣悪な惑星に住む生物で、その環境に耐えるためにあのような強靭な身体能力と硬い外殻を持つようになった。

    光がほとんどない世界であり、そのため視覚が退化し、代わりに聴覚がすさまじく発達した。

    強靭な身体能力と銃弾も貫通できない硬い外殻のおかげで隕石が地球に衝突した衝撃にも生きながらえることができた。

という設定だそうです。

エイリアンに弱点はあるのか?



映画「クワイエット・プレイス」のエンディングで、リーガンによってエイリアンの弱点は明らかにされています。

とても敏感な聴覚を有しているがゆえ、高音によるノイズが発せられるとそれに耐え切れず、頭部を守っている外殻が開いてしまい、中身の頭部への攻撃に対して無防備になる、というものでした。


また、「クワイエット・プレイス」では地下室にたまった1メートル強程度の深度の水の中に潜るエイリアンの描写がありましたが、「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」では海に落ちたエリアンが、泳げないために海中に沈んで上がってこなくなった描写がありました。


海中で死んでしまったのかどうかの描写まではなく、少なくとも泳げないため、海中での移動はできないようです。

エイリアンが生存するために酸素等の気体を必要としているのか?も分かっていませんので、水の中で死んでしまうか、までは明らかではありません。

が、おそらくは海の中で生きていけないのではないか、と思われる描写でした。


エイリアンの弱点は前作で一つ、今回の「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」でもう一つ、明らかにされたことになります。

アボット一家以外に生存者はいるのか?



前作でもエイリアンに襲われた地球上に、アボット一家以外の生存者がいることは描写されていました。

しかし、一人は妻が殺されたことで絶望して自身も死を選んでしまう初老の男性。

そして姿を見せることなく、夜になると明かりを灯すことで生存を知らせている人々。

そういった人々がまだ生きながらえていることは分かりますが、アボット一家とコミュニケーションをとるといった密接なつながりはありませんでした。


今回の「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」では、エメットというリーの友人が登場します。

他にも、リーとリーガンを波止場で捕まえた集団や、島の上で共同生活をしている人々など、多くの人たちが、主要なキャラクターとして登場します。


今後、映画がシリーズ化していって更に続編が制作されるとすれば、こういった人たちとの交流や協力は欠かせないものになるのでしょう

エイリアンを避けて水辺に住もうとした人たちはいないのか?



前作ではリーとマーカスが滝のすぐそばで普通に会話をしていました。

常に存在する水の音のおかげである程度の音を立ててもエイリアンに気づかれて襲われない、という点を利用したからです。


で、あれば、滝つぼの近くに家を建てて住めばいいのでは、という疑問も湧いてきます。

とはいっても、重機などを使わずに家が建てられるのか、という現実問題があるでしょう。

また、いかに物音を建てても比較的安全という場所で家を建てる作業をしていれば、何かの拍子にエイリアンが気づいて襲ってくる可能性ゼロではありません。


常に水がある、ということは湿気も高いでしょうから、毎日の生活に向いているか、というと、その部分でも問題がありそうです。


一方で「エイリアンが泳げない」という特徴が今回、はっきりとしましたので、多くの人がしていた、離れ小島に避難するという方法は有効だと思います。

ある意味、世界中にある島国ではまだ多くの人間がエイリアンに襲われることなく、暮らしているのでは、と思ってしまいます。

陸続きである南北アメリカは、原則的にはエイリアンが端から端まで移動できるわけですが、それ以外の大陸に、隕石によって落下していないのであれば、映画で描写されているような文明が破壊された世界というのは、アメリカ大陸だけ、という可能性もあるのでしょうね。

アボット一家は他の生存者と連絡を取れないのか?



リーは地下室に無線機等を設置して何とか、他の生存者たちと連絡を取ろうとしていました。

しかし、エイリアンたちによるあっという間の襲撃で社会は崩壊し、連絡を取る手段は失われてしまっていました。

リーのように設備を持っていない人々も大勢いたと思われますし。


それよりも不思議なのは電力をどのように供給していたのでしょうか?

間違いなくインフラは分断されて停止しているでしょうから、電力の発電所からの供給はないと思われます。

いかに高性能の無線機でも電力が無ければ、動きません。


自家発電するにしても騒音を出さない発電方法といえば太陽光発電くらいではないでしょうか。

そこら辺の納得のいく設定は明らかになっておらず、が気になるところです。

映画「クワイエットプレイス2」終了時点でも謎のままの疑問5選



さて、続いては「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」後も謎になったままの疑問点について、一つずつ書き出して、その答えを考察してみたいと思います。

エイリアンの詳しい生態



エイリアンの詳しい生態については、はっきりとわかっていません

映画で描写されてわかっていること以外は、監督のジョン・クランシンスキーがインタビューで明かした設定くらいでしょう。

まとめてみると、

    ・ものすごいスピードで動くことができ、強靭な身体能力を持つ
    ・外殻はものすごく硬く、至近距離からのショットガンの弾を跳ね返す
    ・視覚は持たない
    ・並外れた聴覚を有している
    ・物音をたてるものを手当たり次第に破壊・殺戮する
    ・殺戮した生物を捕食しているかどうかは不明
    ・聴覚が発達しているため、高周波の音に過敏に反応し、行動に制限がでる
    ・水の中にもぐることができる
    ・ただし泳ぐことはできない

といったところでしょうか。


さらにジョンへのインタビューで宇宙からやってきた生物であり、もともと生存していた惑星に光がないため視覚が退化して聴覚が発達した、という設定が明かされました。

さらに環境的に非常に厳しいところなため、それに適応して外殻がとても硬く進化したことになっているそうです。


とはいえ、どれだけ外殻が硬くなっても、強い衝撃があれば外殻の下の生身にダメージを受けてしまいます。

分かりやすい例でいえば、鉄のバケツを頭にかぶって、金属バットで殴ってもらうことを想像するといいのではないでしょうか。

肉の部分には打身のダメージが残りますし、骨も折れるでしょう。

ですので、映画で描写されているようにはならないのが現実ですが。


今のところ、漠然とした設定が決まっているだけで、その他のことははっきりとしていないのだと思います。

これこそ、この「クワイエット・プレイス」シリーズが、エイリアンのように大ヒットシリーズになっていけば、より詳しく細かくて納得のいく設定が決められていくことでしょう。

アボット一家はどのようにして対エイリアン用に自宅を準備できたのか?



「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」を見てみると、エイリアンが地球にやってきた日から殺戮が行われていました。

このタイムラインで考えると、アボット一家が命からがら家に逃げ帰ったあと、家にあるものでエイリアン対策を立てて安全に住めるように、静かに家の中を改造する必要があります。

エイリアンの襲撃を知って、アボット一家の住むエリアに襲撃が到達する前に、準備を終わらせる、ということは不可能でした。


それでいながら、リーは何とかやりくりを重ね、地下室に防音効果を完備した非難エリアと作り上げています。

そして監視カメラも取り付け、通信設備も用意し、とかなり万全な状態を作り上げていました。


正直、このような対応が、エイリアンが付近に生息するようになってからできるのか、判断に迷います。

音を建ててはいけないので車は使えず、資材は全て徒歩で確保し、設置も物音立てずに行う


かなり難しいですが、あえて可能だったという現実があることを基本に考えれば、すでにある程度の設備が、幸運にもすでに設置されていた、ということが言えるのではないでしょうか?

農場を経営していたようですので、泥棒対策に監視カメラをすでに設置しており、リーの趣味として無線連絡を以前からしていた、というこじつけです。


何しろ、長女のリーガンがろう者であったがために家族全員が手話が使え、このような世界でも手話を通して家族間のコミュニケーションをとっている、という設定です。

このような偶然のラッキーが対エイリアン対策がされている自宅、という存在にも使われたのではないか、と考えました。

リーとイヴリンはなぜこの時期に赤ん坊を産もうと決めたのか?



クワイエット・プレイス」を制作するにあたって、監督のジョン・クランシンスキーはホラーというジャンルで家族愛をテーマの中心にした映画にしたい、と考えていたそうです。

その象徴として、赤ん坊の誕生というシーンを映画の中に取り入れたのでしょう。


ただ、物音を建てると命の危険があるという世界でのサバイバルに、赤ん坊という存在はかなり不釣り合いです。

よく今まで生き延びてこられたなぁ、と思わずにはいられません。


あるいはエイリアンが地球にやってくる前に妊娠してしまっており、引き返せなくて産むしかなかったのか?ということも考えましたが、

エイリアン襲撃後、1年以上が経っていますのでそれはあり得ません。

妊娠を予期せずの交渉でたまたまできてしまったのか、はたまた子供を作ることを二人が合意しての妊娠だったのか、前作でも映画「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」内で語られることはありませんでした。


わざわざ音を出してはいけない世界観に生まれたての赤ん坊を登場させる設定は、監督ジョン・クランシンスキーの強い思い入れがあったと思います。

家族映画が撮りたい、と話していましたし、人類が滅んでしまうかもしれないような危険な世界で、わざわざ赤ん坊を登場させているのには、絶望が覆いつくすような世界でも希望を捨ててはいけない、というメッセージと、明日を担う次の世代を家族全員で守っていく、という家族愛を描きたかったのではないでしょうか。

リーガン以外にエイリアンの弱点に気づいた人はいないのか?



前作の映画のエンディングでリーガンがエイリアンの弱点に気が付きます。

この弱点を利用し、襲撃に来たエイリアンを見事返り討ちにし、さらに集まってくる複数のエイリアンも、撃退しようと言うところで映画は終わっていました。

クワイエット・プレイス 破られた沈黙」では生き残ったアボット一家が無事に自宅から外に脱出していますので、これらのエリアンも返り討ちにしたものと思われます。


よくよく考えてみれば、ものすごい聴覚を持っているエイリアンが、高周波の音に弱いということは簡単に想像がつきそうなものです。

ただ、本当に効果があるのかどうか、試してみるのは文字通り命がけで、もし効果がなかった場合は、命を失うことになる可能性が高いでしょう。

だからこそ、いままでリーガン以外が気が付かなかった可能性もあると思います。


また、リーガン以外にも気が付いた人がいたかもしれません。

が、映画の世界では人々が寸断され、互いにコミュニケーションが取れないようになってしまっていました。

エイリアンの弱点を知ることができても、それは多くの人に伝える手段がありませんので、他に気が付いた人がいたとしても、その存在を知られることがなかったのでしょう


そういう意味ではリーガンがラジオを通じてエリアンが苦手とする音を発信できたことは、人類が生き残るためにも、とても重要なことだったと思います。

そしてさらに続編が制作されるとすれば、このアクションに対する展開がかならずされることになるでしょう。

エイリアンを退治して地球を守られるのか??



クワイエット・プレイス」と「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」を通してエイリアンの弱点を発信することになりました。

おそらくラジオを聞いた人たちが、何を意味するのか、気が付くのは早いと思います。


となると、この高周波の音を利用してエイリアンを駆除し、地球から抹殺することができることになります。

ただし、それがどれほど困難なことであるかは、地球上に存在するエイリアンの総数や子孫を残すことができるのか、等のエイリアンの生態によるかと思います


なにしろ突然の殺戮で社会が崩壊してしまっていますので、なかなか組織立っての作業はむつかしいし、時間がかかるように思われます。

エイリアンが地球上で子孫を残せないのであれば、時間をかけることで最後の一匹も退治することができるでしょう。


現段階では地球を救う方法が見つかった、というのが正しいのではないでしょうか

考察のまとめ



映画「クワイエット・プレイス

そしてその大ヒットによって制作された続編である「クワイエット・プレイス 破られた沈黙


脚本や監督を担当したジョン・クランシンスキーは当初、続編を作る意図はなく、であるために映画内で残された疑問の解答を考える必要がありませんでした。

が、思いもせず、続編を制作することになり、それによって世界が広がっていくことになります。

そしてその世界が視聴者を納得させるだけの辻褄を合わせないといけないので、視聴者が感じた疑問には、何らかの解答を提供しないといけなくなってしまいました。


とはいえ、展開していくストーリーの方向によって、解答を用意しないといけない疑問もあれば、全く理由を考えなくてもいい謎もあるのも事実です。

ですので、「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」が公開された後でも、謎のままの疑問点は存在するのでした。


僕個人としては、映画の楽しみの一つに、あれはこういう意味だったのではないか、と見終わった後にいろいろと考えることがあります。

ですので、そういった楽しみをするためにも、いくつか謎が残ったままのほうが楽しめるのではないでしょうか












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