映画モンタナの目撃者のあらすじをネタバレ有で分かりやすく解説!原作の紹介も

あらすじ

映画「モンタナの目撃者」は小説を原作にした、90年代のアクションスリラーを彷彿させる作品です。

山火事が迫る中、暗殺者に狙われる少年を守る主人公ハンナ・フェイバーをアンジェリーナ・ジョリーが熱演。


今回はこの映画「モンタナの目撃者」の基本情報や予告動画やキャスト情報、そして映画のあらすじを分かりやすく紹介していきます。










映画「モンタナの目撃者」の基本情報



それでは映画「モンタナの目撃者」の詳細あらすじを紹介する前に、映画の基本情報と予告動画、そして出演キャストの紹介をしておきます。


映画「モンタナの目撃者」の基本情報と予告動画


アンジェリーナ・ジョリーが主演を務め、大自然の脅威と暗殺者から少年を守るべく戦う森林消防隊員を描いたサバイバルサスペンス。


過去に悲惨な事件を目撃したことで心に大きなトラウマを抱える森林消防隊員ハンナは、ある日の勤務中、目の前で父親を暗殺者に殺された少年コナーと出会う。

コナーは父親が命懸けで守り抜いた秘密を握る唯一の生存者であるため、暗殺者に追われる身となっていた。

コナーを守り抜くことを決意するハンナだったが、2人の行く手に大規模な山林火災が立ちはだかる。


監督・脚本は「ウインド・リバー」のテイラー・シェリダン。
共演に「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のニコラス・ホルト、「ボヘミアン・ラプソディ」のエイダン・ギレン、「ボーダーライン」のジョン・バーンサル。

引用:映画ドットコム





映画「モンタナの目撃者」の登場人物紹介



続いて主要な登場人物紹介です。

ハンナ・フェイバー


過去の任務中の死亡事故からトラウマを抱える山林火災初動部隊。
暗殺者に追われているコナー・キャサリーに偶然出会ったことから彼を助けて守ることに。


演じるのはアンジェリーナ・ジョリー

コナー・キャサリー


父親が企業の不正を暴いたため、企業が雇った暗殺者に父親が殺される。
その場面を目撃し、父親から不正の秘密も打ち明けられていたため、暗殺者に命を狙われることに。


演じるのはフィン・リトル

イーソン・ソーヤー


ハンナが働く山岳地帯を管轄している保安官。
ハンナの元恋人で、妻のアリソンは妊娠6ヶ月。


演じるのはジョン・バーンサル

ブラックウェル兄弟



コナーの父親オーウェンが見つけ出した企業の不正を闇に葬るため、企業に雇われた暗殺者。
オーウェンを始末したものの、オーウェンがコナーに秘密を託したため、コナーを始末すべくモンタナの山の中でコナーを追い回す。

目的のためには手段を選ばない冷酷なプロ。


ジャックを演じるのはエイダン・ギレン。




パトリックを演じるのはニコラス・ホルト。



映画「モンタナの目撃者」の見どころ紹介



映画「モンタナの目撃者」の見どころは、アメリカの大自然を背景にした現代ウエスタンとプロの暗殺者の狙われるスリラーの融合

画面に広がるアメリカ西部の大自然は、思わず言ってみたい、と思えてしまうほどの美しさです。


そんな現代ウエスタンと言える舞台で、プロに暗殺者による追跡を、現場を知り尽くしているとはいえ、それ以外は素人の山林火災初動部隊のハンナが、どうやって少年を守り抜くのか、というスリルあふれるストーリー展開。

実際にはハンナだけでなく、元恋人のイーサンとその妻アリソンのチームプレイで乗り越えるのですが、圧倒的な劣勢から「窮鼠猫を噛む」的反撃が決まったときの爽快感も満足でした。


あと、コナー・キャサリーを演じた子役のフィン・リトルの演技もアンジェリーナ・ジョリーを前に、動じず見事に演じていたのには個人的には驚いたのも付け加えておきます。

映画「モンタナの目撃者」の原作紹介



実は映画「モンタナの目撃者」は原作があるのでした。

原作は「Those who wish me dead」というタイトルの小説で、映画の英語タイトルはこの小説と同じものを使用しています。


映画のストーリーは原作の者から若干アレンジが加えられており、コナー少年が命を狙われる理由が異なるのでした。

原作ではコナー少年が殺人事件を目撃し、そのことで殺人犯であるブラックウェル兄弟から命を狙われる、というものです。

そしてこのブラックウェル兄弟は警察にコネがあり、そのコネを利用してコナー少年が護衛対象にならないようにした、という設定になっているのでした。

そこでコナー少年は自分の命を守るため、問題児の矯正を目的とした野生サバイバルキャンプコースに名前を変えて参加します。


このコースを主催しているのは映画と同じく、イーサンとアリソンの夫婦ですが、イーサンが保安官であるという設定は映画オリジナルになります。

その他の設定、

    ・山林火災初動部隊員のハンナが、過去の仕事のミスから精神的なダメージを追っていること
    ・コースに参加した少年がハンナと出会い、ハンナが少年を助けること
    ・山火事が発生した大自然の中でブラックウェル兄弟に追跡されること

は原作も映画も同じとなります。


また、少年の名前「コナー」ですが、原作でコースに参加してから名乗った偽名「コナー・レイノルズ」から取られており、原作での本名は「ジェイス・ウィルソン」となっています。


最後にトリビア。

小説を執筆したのはマイケル・コリータという売れっ子作家です。

実はこのマイケル、作品が映画化されるにあたって、脚本スタッフの一人として名前を連ねており、原作者が脚本を担当した作品ということになるのでした。







映画「モンタナの目撃者」ネタバレあらすじを分かりやすく解説



それでは映画「モンタナの目撃者」のネタバレ有のあらすじを分かりやすくお届けします。

起・事件の始まり・モンタナへの逃避行



とある日の朝。
フロリダのある街、高級そうな大きな家のドアをノックする二人の男性がいました。

その家の妻が対応すると、男性は消防署からガス漏れの検知がされたので調査に来たと言います。

夫はシャワーを浴びていましたが、男性たちは検査のため、許可を妻に得て家の中に入っていきます。


しかし数分もしないうちに男性二人は家から出てきました。

そのうちの一人、パトリックのシャツには血液がついており、そのことをもう一人、ジャックが指摘します。

目立たないものの仕事に差し支える可能性があることから着替えをすることにし、そして次の目的地、ジャクソンビルを目指して車に乗り込んで走り去るのでした。

車が走り出した途端、二人が後にした家は大爆発を起こし、跡形もなく吹っ飛んで火事を起こしてしまいます


実はプロの暗殺者であるパトリックとジャックのブラックウェル兄弟が向かった先、ジャクソンビルには次のターゲットが住んでいました。

それは会計士のオーウェン・キャサリー。

オーウェンは10代の息子コナーと二人で暮らしており、彼の妻は数年前癌で命を落としていたのです。


朝食を食べながらコナーの学校への送迎と自身の出勤の準備をしていたオーウェンですが、一件のニュースに注意を奪われます。

それは今朝起きたガス爆発事件で、住人は何者かに殺害された疑いが高い、と伝えていました。

そのニュースを見てからオーウェンの挙動がおかしくなります。

不安そうな表情を浮かべるようになり、やけに周りに注意を払うのでした。


学校についてコナーを下ろすだけ、という時点で意を決したかのように車を急発進させます。

驚くコナーをそのままに、オーウェンは車を急がせるのでした。


走行中、SNSで連絡を取ろうとしているコナーの携帯を奪い、思いつめた声で今起きていると思われること、そして自分たちの置かれた状況を伝え始めます。

オーウェンは会計士でしたが、今かかわっている仕事はとある企業の不正を暴くものでした。

そしてその不正の証拠をつかんで雇い主の地方検事に報告していたのです。

今朝ニュースで見たガス爆発事故はこの雇い主の自宅であり、殺された可能性が高い、という報道に、この企業が口封じに上司を殺害したのでは、と疑ったわけでした。

そしてそうであった場合、次に狙われるのは不正の事実を知っている自分にある、と疑ったわけです。


警察に保護を求めたほうがいいのでは、というコナーに、オーウェンは企業の力が絶大であるため警察も信用がならない、と言います。

そして本当に信用できる人たちに助けを求めるため、車を走らせている、というのでした。


一方、ブラックウェル兄弟はオーウェンの自宅に到着します。

不法侵入でキャサリー家内を見て回りますが、生活している様子そのままであり、またおいていったパソコンの履歴を調べ、自分たちがした仕事のニュースを知ったことも突き止めるのでした。

おそらくニュースを見て突発的に逃げ出したに違いない、と目星をつけます。

逃亡先を絞り込むために家の中を探索したところ、壁に飾られている野生サバイバルキャンプの写真を見つけ、そこに一緒に写っている保安官の姿からここを頼ったのではないか、と結論付けるのでした。


モンタナ州の山林火災初動部隊訓練校で訓練生の卒業式が行われていました。

その卒業式を現役山林火災初動部隊の一員が見守っています。

その中にはこの映画の主人公であるハンナ・フェイバーの姿もありました。


ハンナは過去の任務で山火事の消火作業中、急に風向きが変わったことから同僚とキャンプに来ていた一般人を助けられずに失くしていました。

そしてその出来事はトラウマとなり、彼女の精神をむしばんで、彼女を自暴自棄な行動にへと駆り立てることがあったのでした。


元恋人で保安官のイーサン・ソーヤーはそんなハンナを心配し、何かと気にかけるようにしていました。

おかしな行動をした場合、逮捕することで無茶な行動を辞めさせようとしていたのです。


このイーサンはオーウェンの義理の兄でもありました。

亡くなったオーウェンの妻がイーサンの妹でもあったのです。

オーウェンはイーサンを頼って、モンタナへと向かっていたのでした。

途中、イーサンに電話連絡し、今、緊急事態が起こったため、そちらに向かっていることも伝えます。

妊娠6か月の妻アリソンも野生サバイバルキャンプをイー損と一緒に主催しており、コナーやオーウェンとも面識があったため、その連絡に心配をしていました。


ブラックウェル兄弟は企業の力を使って飛行機でモンタナに先回りします。

現地では準備がすでに整えられており、車と荷物を受け取ると目的地に向かって走り出すのでした。


ハンナは今、集落から遠く離れた見張り塔での見張りの任務に就いていました。

しかし一人で何もせずにいる時間が長いと、どうしてトラウマとなっている事故のことばかり考えてしまいます。

事故が起きた際、彼女は現場の責任者だったのです。

そのため、風向きの変化に気が付けなかったことに誰よりも責任を感じていたのでした。

そんなハンナを心配し、仲間も彼女と無線連絡をして慰め、死亡事故が起きた原因は彼女にはないことを言い聞かせていました。

現場に向かう前に渡された情報に従っての消火活動であり、そもそもその情報が間違っていたために起きた事故だったからです。


そんな同僚との会話の中、ハンナは山を覆うように急速に発達するカミナリ雲に気が付きます。

やがて落雷があたりで起こり始め、ついには見張り塔にまで雷が落ちてしまうのでした。

ハンナはとっさにそのことを察知し、ロープをもって塔から飛び降ります。

そのことで雷に感電することは避けられましたが、ロープをつかんでの落下による激しい両手の裂傷を負うことになってしまうのでした。

承・父親の死とハンナとの出会い



オーウェンとコナーは山道をイーサンのもとへと向かっていました。

が、その途中、待ち伏せしていたブラックウェル兄弟に襲われてしまいます

オーウェンは銃弾を受け、車は道を外れて斜面を落ちてしまうのですが、道を外れる前にジャックに車をぶつけてダメージを負わせることに成功します。


オーウェンはコナーに証拠の詳細を記した手紙を託し、川沿いに徒歩で移動して町に行くように指示します。

そしてコナーが車を出たことを確認すると、エンジンの切れていなかった車をふかし、さらに逃げようとする意思があることを示すのでした。

その行動にまだ始末できていないと気が付いたブラックウェル兄弟はさらに発砲を重ねます。

そのことによって車を炎上させ、二人に死体の確認ができないようにして時間を稼ぐ作戦だったのでした。


車がさらに斜面を下り、川の中に落ちてます。

その時、他の車が近づいてくることに、ブラックウェル兄弟は気が付きます。

事故だと気が付いて停止する運転手を射殺し、オーウェンらの死亡を確認できないまま、その場から逃走するしかない状況に陥ってしまうのでした。


自宅に向かって車を走らせているイーサンは、事故現場に遭遇します。

道脇に止められたトラックには射殺死体。
ダメージを負ったガードレールの向こうには斜面を落下して大破している車。

こうして事件が警察の知るところとなり、大規模な捜査のための応援が要請されたのでした。


ブラックウェル兄弟は盗聴していた警察無線でそのことを知ります。

そして現場には二人の死体しかなく、コナーが生きていることも知るのでした。

二人は、今回の仕事が2組以上の複数で行う必要がある作戦であったことを後悔します。

雇い主がケチって彼らだけで始末をつけさせようとしたゆえの失敗だったのでした。


そんな二人のもとに雇い主であるアーサー・フィリップから連絡が入ります。

彼もモンタナに来ており、至急面談したいというものでした。

面談場所まで移動し、ジャックは現状を報告します。

アーサーは二人にコナーの始末を厳命するのでした。


とはいえ、殺人事件が起こったことで警察の捜査が始まり、よそ者のブラックウェル兄弟が自由に動き回れなくなってしまっていました。

そのため、捜査当局の目をくらますために、二人は森に放火をし、山火事を起こさせる作戦を取ることにしたのです。


川に沿って歩いて町を目指していたコナー。

すると傷を負った手を川の水で洗っているハンナと遭遇します。

父親が殺されたばかりのコナーは誰も信用できず、逃げ出しますが、頭から血を流していたコナーの様子を見たハンナはコナーを追いかけ、捕まえるのでした。


始めはハンナを信用していなかったコナーですが、町まで徒歩では15キロ以上離れており、途中、谷もあると言われてしまいます。

このような状況下で暗殺者に見つかることなく、できるだけ早く父の願い、真実をメディアに暴露することをかなえるにはハンナの助けを借りる以外ない、と心を決めて見張り塔へついていくのでした。


見張り塔に行けば無線もサテライト電話もある、とのことでしたが、それらはすべて落雷によって完全に壊れてしまっていました。

コナーはハンナの様子を眺めつつ、信用が置ける人物であると判断し、父からの手紙を渡します。

このことを知ったハンナは、助けが来る前に徒歩で町に向かわざるを得ないことを理解します。

は翌朝、出発しては、とハンナはいいますが、コナーは今すぐに出発しようと主張し、荷物をまとめて夜の森へと進んでいくのでした。

転・ブラックウェル兄弟の襲撃



山火事を起こしたブラックウェル兄弟は黒スーツに身を固めFBIエージェントと偽ってイーサンの自宅に向かいます。

自宅では連絡もなく帰りの遅いイーサンを心配していたアリソンが車の音を聞いて飛び出してきましたが、二人の姿を見て警戒します。

FBIであるということを全く信用しなかったアリソンは二人の手から逃れようとしますが、妊娠した体では素早く動くこともできず、捕まってしまいます。

家の中を探索し、アリソンしかいないことを知った二人はコナーの居場所を問いただすのでした。

が、アリソンは正直に知らないと答えますが、二人はその返答を信用しません。

そこでイーサンと一緒にいると嘘を言い、イーサンに連絡するように差し向けさせて、その中の会話で危険に陥っていることをつたえる暗号の言葉を伝えることに成功するのでした。


が、ジャックもとっさに暗号を使っていることを見抜きます。

アリソンは隠し持っていたスプレー缶を噴射させ、暖炉の火を引火させて即席の火炎放射器にして反撃します。

そして部屋を逃げ出し、猟銃が置いてある部屋に逃げ込んで武装。

家の中で銃撃戦を繰り広げた後、屋外に逃げ出すのでした。


そこにイーサンが上司とともに駆け付けます。

イーサンが戻ってきたことに気が付いた二人は暗闇の中に身を潜め、応援を要請しているイーサンの上司を狙撃して殺した後、イーサンを武将解除させ、野生サバイバルを使ってコナーの追跡をさせることにしたのでした。


森を抜けたハンナとコナーの二人は草原が広がっている場所に出ます。

そしてそこでは折からのカミナリ雲からの落雷が頻繁に起こっている危険なエリアでした。

二人は頃合いを見図り、駆けてはうずくまり、うずくまっては駆けるをハンナの合図で行って進みます。

が、ハンナが走っていると落雷が命中。ハンナは地面に倒れてしまうのでした。

心配して駆け寄ってくるコナー。

が、ハンナは起き上がり、雷は当たっていない、と強がりを言います。

コナーは、今日、父親を目の前で亡くし、今度はハンナを亡くしてしまったと思ったといって泣き始めるのでした。


その後、無事に草原を抜け、二人は焚火を起こして休憩します。

そこでハンナは去年起きた事故についてコナーに話すのでした。


火事に巻き込まれた3人の少年たちをなす術もなく見ているしかなかったことがショックだったと語るハンナ。

そんなハンナにコナーは母親が癌で死んでいくのを見ているしかできなかった、と返します。

ハンナは、自分が体験した悲劇はコナーのもとと比べて、取り立てて大きなものではないことに気が付かされるのでした。


イーサンをオーウェンの車の残る現場まで連れて行ったブラックウェル兄弟はイーサンにコナーの行方を探させます。

イーサンはコナーの足跡を見つけてしまうのですが、それ以上手助けすることを拒否し、二人に反抗します。

が、丸腰の上、2対1では対抗できず、妊娠しているアリソンに危害を加えるとの脅しを受け、二人の要求をのまざるを得ないのでした。


先に進んだハンナとコナーですが、前方で起こっている大きな山火事に気が付きます。

あまりの大きさに突っ切ることも迂回することもできないと判断し、逆にこの火事に気が付いた本部からヘリの救援が来ることを想定して、見張り塔まで戻ることを決断するのでした。


見張り塔に戻った後、ハンナは雷が直撃した右肩後ろを確認します。

そこには雷が入ったときの傷があり、足の裏には雷が出て行ったあとの傷があったのでした。

それらの傷を消毒薬で治療し、新しいシャツに着替えます。

ふと外を見ると明かりが近づいてくることに気が付き、そこにはイーサンとアサルトライフルで武装した二人組の男がいることを確認したのでした。


コナーに確認させると二人はブラックウェル兄弟であることが分かります。

二人は扉に鍵をかけ、身を隠せる場所に隠れるのでした。


ジャックはイーサンを塔の上の見張り小屋の中を見てくるように指示します。

そしてパトリックはより視界の良い木の上にのぼってイーサンを監視することにするのでした。


小屋の中に入ったイーサンはハンナがいることに気が付きますが、ブラックウェル兄弟には誰もいない、と声をかけます。

が、ライフルスコープで様子をうかがっていたパトリックはイーサンが誰かと会話をしていることに気が付き、小屋めがけて銃を乱射し始めるのでした。

この攻撃によりイーサンは傷を負います。

が、倒れながらもハンナとコナーに逃げるように言い、ハンナはコナーを抱えたままロープを使って塔の下へと飛び降りるのでした。


無事、塔から飛び降りた二人は暗い森の中に逃げ込みます。

追いかけようとしたブラックウェル兄弟でしたが、そこにイーサンの居所をしめすGPSをたどって追いかけてきたアリソンによって狙撃され、パトリックのみ、二人を追いかけることにしました。

ジャックはアリソンを始末しようと、銃撃のあったほうに歩み寄ります。



結・反撃、そして生還と告発



軍事用アサルトライフルと鹿猟用の猟銃というハンディはありましたが、地の利を知っているアリソンはそれを利用して不利を補います。

そして弾切れを起こしたジャックの隙をつき、彼を倒すことに成功するのでした。

アリソンはジャックを倒し、イーサンの身を案じて塔を登り、傷付いたイーサンを見つけるのでした。

何とか逃げ出そうとしますが、火事の周りが早く、地表はもう逃げ場がありません。

二人は何とか塔が耐えきることを祈り、酸素ボンベを背負って酸素マスクを装着し、火事がおさまるのを待つことにしたのでした。


火が燃え盛る森の中へ逃げたハンナとコナー。

ハンナはコナーに対し、先に進むと見つけることができる小川の位置を教え、そこに隠れるように言います。

そして背負っていたバックパックをとある方向に投げ、その反対側にある巨木の後ろに、ピッケルを持って隠れるのでした。


二人の後を追って銃を構えつつ、やってくるパトリック。

地面に落ちているパックパックに気が付き、周囲を見渡して足跡を見つけるとハンナの隠れている巨木のほうへと近寄っていきます。


パトリックが十分近づいたのを確認し、ピッケルで殴りかかるハンナ。

パトリックも銃を発砲して応戦します。

ハンナは巧みに巨木に隠れながら攻撃をし、パトリックをてこずらせるのでした。


そんなハンナを油断させようと、コナーを見捨ててこの場を去れば、命は助ける、と持ちかけます。

次の瞬間、コナーが現れてパトリックに声を変えるのでした。

突然のコナーの出現にパトリックは慌てて銃をコナーに向けます。

その隙を突き、ハンナはパトリックに攻撃を加え、パトリックは銃を無くしてしまいます。


さらにコナーとの連携攻撃で、パトリックにかなりのダメージを与えることができました。

が、格闘戦でもパトリックのほうに分があり、ハンナは痛めつけられてしまいます。

その間、コナーはまた、どこか木の陰に隠れるのでした。


コナーの居場所が分からないパトリックはハンナを痛めつけることでコナーに姿を現すように言います。

ハンナが痛めつけられているのを見ていられなくなったコナーはパトリックのいう通り、姿を現すのでした。

そんなコナーを後ろ向きにさせ、ナイフを出して近寄るパトリック。

しかし痛めつけて動けないと思っていたハンナからの思いがけない致命的な攻撃を受けてしまいます。

続いて何度もピッケルの攻撃を受けるパトリック。

終にはその傷のせいで地面に倒れ、動けなくなってしまうのでした。


生きも絶え絶えのパトリックのとどめを刺さず、火事で焼死するに任せて二人は小川目指して斜面を駆けおります。

途中、恐ろしいほどの火の勢いが二人に追いつくか、というギリギリの瞬間を数度と体験し、ついに二人は小川にたどり着くのでした。

その中に寝そべって体が水の中に漬かるようにし、なるべく長時間息を止めて、必要になったら息を吸うために水面に出る、を繰り返します。

こうして火事がおさまるのを待つのでした。


翌朝、あたりはすっかり焼け野原となっていました。

が、川の中に避難していた二人はなんとか命を落とさずに済んでいたのです。

まだ所々で煙を上げて、温度の高い地表を避け、小川を伝ってその場から移動を始めるのでした。


見張り塔は焼け落ちずに無事残っていました。

山林火災初動部隊の飛行機がハンナの無事を確認するためにやってきて、塔の上から誰かが鏡で信号を送っていることに気が付きます。

生存者がいることが分かり、メイの消防隊員が降下を開始。

地表に着地して塔を目指そうとすると、ハンナとコナーが塔目指して斜面を登ってくることに気が付きます。

一人がハンナとコナーのもとに行き、残り二人は塔に向かいました。


塔ではアリソンが信号を送って自身の生存を知らせていました。

消防隊員が駆け付けるとアリソンにはそれほどダメージはありませんでしたが、銃撃を受けていたイーサンのほうは、生き延びることができず、息をひきとっていたのが確認されたのでした。


山火事はまだ鎮火しておらず、その対策本部が設置されていましたが、そこにハンナーとコナーは救助されて運び出されてきていました。

ハンナの手配で、コナーが望んでいたメディアへの告発インタビューが整い、クルーが向かっています。

これで終わったというハンナに、コナーはこれからどうしたらいいのか、と不安な気持ちを打ち明けるのでした。

そんなコナーにこれからも一緒に考えていこうハンナは優しく語りかけ、まずは父親が望んだマスメディアへの暴露という大イベントをこなさないと、と諭します

そんな二人の目の前に地元テレビ局の車両が止まり、中からリポーターやカメラマン等のスタッフが降りてくるのでした。


上空ではヘリが飛び交い、広域に広がった山火事の鎮火に全力を尽くしていました。




最後に簡単な感想



映画「モンタナの目撃者」ですが、ノスタルジーを感じるサスペンスアクション調の作品でした。

大自然の中での追跡者というモチーフは「人間狩り」というスリルを感じさせてくれます。

ただ、正直に感想を言えば、山火事を起こさなくてはならない必要性を、映像的に感じれませんでした。

作品内で登場するキャラクターの数を数えても、山火事を起こそうが、起こさずにブラックウェル兄弟に追跡されようが、結果は同じだったように思えてしまうのです。

イーソンがオーウェンとコナーを襲った事故現場を発見し、銃殺された死体のことも通報したにもかかわらず、彼がブラックウェル兄弟に拉致されてコナーの後を追うために戻ってきた際、立ち入り禁止を示す黄色のテープが巻かれた様子もありませんでした。

つまり、警察による事故現場保全の手続きすら、できていなかったのです。

もちろん、山火事のせいで手が回らなくなった、という考え方もできますが、火事は消防の管轄で、殺人事件が起きている場合、警察はその現場の保全作業よりも火事の消火と人々の避難を優先させるのか?という納得のできにくい疑問が湧いてしまいます。


さらに言えば、これだけネットが発達し、人々が利用している現在、コナーがいくら父親に言われたからと言って、不正の事実をメディアで発表することだけに固執するのはどうなんでしょう?

2021年の東京オリンピックでさえ、北米ではテレビの視聴率がダダ下がりになっており、それよりもネットでの視聴の割合が増えているほどです。

ネットで発表すれば、マスコミのほうから取材に来てくれるくらいのネタですし。


多分これは、原作が2013年に発表されたことにも関係しているのではないか、と思います。

そのころはまだ、今ほどネットで告発をすることは一般的ではなかったのではないでしょうか。


とまぁ、扱った題材にノスタルジックを感じさせてくれる作品でありましたが、事件が起こるために必要な背景設定もノスタルジックを感じてしまうのは、問題があったように感じてしまいました












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