映画ザリガニの鳴くところのネタバレ・あらすじも分かりやすく解説!

あらすじ

ベストセラーに輝いた小説「ザリガニの鳴くところ」を映画化した本作。

映画という限られたメディアの中に見事の小説の世界を再現したと評判です。


今回はこの映画「ザリガニの鳴くところ」の基本情報や予告動画や登場人物情報、そして映画のあらすじを分かりやすく紹介していきます。







映画「ザリガニの鳴くところ」の基本情報

それでは映画「ザリガニの鳴くところ」の詳細あらすじを紹介する前に、映画の基本情報と予告動画、そして登場人物の紹介をしておきます。


映画「ザリガニの鳴くところ」の基本情報と予告動画

全世界で累計1500万部を売り上げたディーリア・オーエンズの同名ミステリー小説を映画化。


ノースカロライナ州の湿地帯で、将来有望な金持ちの青年が変死体となって発見された。

犯人として疑われたのは、「ザリガニが鳴く」と言われる湿地帯で育った無垢な少女カイア。
彼女は6歳の時に両親に捨てられて以来、学校へも通わずに湿地の自然から生きる術を学び、たった1人で生き抜いてきた。

そんなカイアの世界に迷い込んだ心優しい青年との出会いが、彼女の運命を大きく変えることになる。

カイアは法廷で、自身の半生について語り始める。


リース・ウィザースプーンが製作を手がけ、ドラマ「ふつうの人々」で注目を集めたデイジー・エドガー=ジョーンズが主演を務めた。

音楽は「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」でアカデミー作曲賞を受賞したマイケル・ダナ。

テイラー・スウィフトが本作のためのオリジナルソングを書き下ろしたことでも話題を集めた。
引用:映画ドットコム





映画「ザリガニの鳴くところ」の登場人物紹介

続いて登場人物紹介です。

キャサリン・クラーク(カイア)

家族と離れて、7歳からノースカロライナの沼地で一人で暮らす少女。


演じるのはデイジー・エドガー=ジョーンズ。

テイト・ウォーカー

カイアと幼馴染の少年。

彼女のためにいろいろと手助けを、いつしか二人はお互いにひかれあうようになるが…。


演じるのはテイラー・ジョン・スミス。

チェイス・アンドリュース

地元の町の名士の息子だが、ある日、死体で発見される。

テイトが町を去った後、カイアと知り合いことになり、二人は付き合うことになったのだった。


演じるのはハリス・ディキンソン。

映画「ザリガニの鳴くところ」の見どころ紹介

映画は若い男女の三角関係というロマンスを描きながら、そのうちの一人が死体で発見され、かつて付き合っていた少女に容疑がかけられるというミステリアスなストーリーへと進んでいきます。

いったい、犯人はだれなのか?カイアが真犯人なのか?

映画の最後にそのなぞも解き明かされるのですが、ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか?

見る人によって印象が変わるのではないでしょうか。







映画「ザリガニの鳴くところ」ネタバレあらすじを分かりやすく解説

それでは映画「ザリガニの鳴くところ」のネタバレ有のあらすじを分かりやすくお届けします。

起・「沼の少女」と呼ばれるカイア

1953年のノースカロライナ州。

本名キャサリーン・クラーク、通称カイアと呼ばれる少女が家族とともに掘っ立て小屋に住んでいました。

父親はアルコール依存症でギャンブルにものめりこんでおり、仕事もしない、どうしようもない男性でした。

暴力を振るわれていた母親、そしてカイアの年上の兄弟たちはそんな父親に愛想をつかし、一人、また一人と家出していきます。

ついにカイアは父親と二人きりで暮らすことになりますが、そんな父親もカイアが7歳の時、母親からと思われる手紙を受け取った後、フラっと家を出たまま帰ってこなくなってしまいました。


カイアはそこから一人で暮らしていくことになります。

沼でとれた貝を地元の食料品店に持って行って買ってもらい、生活費を稼ぐ毎日を送っていました。

店の主人、ジミーとメイベルは何かとカイアの世話を焼いてやり、彼女が生きていけることの手助けをするのでした。

沼地で一人で暮らすそんなカイアのことをバークリー・コーヴの町の人たちは「沼地の少女」と呼ぶようになっていきます。

承・カイアの前に現れた二人の青年

ジミーとメイベルの助けでカイアは学校へ行くのですが、他の子供たちからそのみすぼらしい容姿をからかわれ、飛び出してしまいます。

その後、二度と学校には行かなくなるのですが、そんなカイアは沼地近くに住む少年テイトと出会います。

二人はともに時間を過ごす機会が多くなり、それは成長しても変わりませんでした。

テイトはカイアに本を貸し、読み書きや簡単な四則計算を彼女に教えるようになるのでした。


テイトとカイアはともに沼地で時間を過ごし、この地の自然に互いの興味を分かち合っているうちに、恋心を抱くようになります。

付き合いだした二人は幸せな日々を送っていましたが、それも長くは続きませんでした。

テイトが大学に進学するために町を去らなくてはならなくなったのです。

一年後、必ず戻ってくるとカイアに約束するテイトでしたが、約束の7月4日、テイトはカイアの前に姿を現すことはありませんでした。

カイアはテイトに、かつて自分を捨てていった家族の姿を重ね合わせ、非常にショックを受けてしまいます。

それはテイトに対する大きな怒りとなってしまうのでした。


1968年、カイアは地元の有名人で人気者のチェイスと知り合います。

彼は名士の家族のもとに生まれ、学校のフットボールチームの花形であるクォーターバックの選手でもありました。

チェイスはカイアにプロポーズし、それを承諾した証として彼女が地震で作った小さな貝殻のネックレスを彼に渡します。


それから約1年後、テイトが大学を卒業し、バークリー・コーヴに戻ってきます。

彼はカイアとの再会、そして彼女とのロマンスを期待していました。

しかしカイアはテイトが約束通り帰ってこなかったこと、そして今、チェイスと付き合っていることから素直に喜べません。

ですが、真剣に謝り、カイアのもとに戻ってこれなかったことを真摯に説明するテイトに対して許す気持ちにはなっていたのでした。


その後カイアはチェイスと町で出会うものの、その際に彼がほかの女性と一緒におり、すでにその女性と婚約していたことを知ります。

だましていたことに激怒し、チェイスに激しい怒りをぶつけ、カイアは彼との関係を断つ宣言をたたきつけたのでした。

転・チェイス殺人犯としての裁判

カイアは自身で描いている自然の絵や物語を出版社に送り、それを本として出版してもらうことで収入を得ていました。

その収入は、今住んでいる場所が彼女の所有物にするための資金ともなっていたのです。


カイアの本のおかげでカイアの存在を知った兄のジョディが突然訪ねてきました。

彼は父親から逃げ出した後、他の家族とも離れ離れになってしまい、今どこでどうしているのか、わからなくなっていたのです。

また、彼らの母親は、家出をした後、父親に子供を引き取りたいという手紙を出したものの、父親から子供に近づいたらひどい目にあわせるという脅しを受け、断念していたことも知りました。

そして子供たちに再開することもかなわず、白血病でなくなってしまっていたのでした。


ジョディは軍隊に入っており、今では自立した生活を送っていました。

そしてできる限りカイアに会いに来ることを約束し、帰っていったのです。


カイアに恥をかかされたチェイスはカイアに仕返しをしようと彼女の家に行きます。

が、カイアに反撃されたことに逆上し、彼女を襲おうとしますが、これも彼女の反撃で失敗し、カイアは家から逃げ出したのでした。

その際、「今度自分に近づいたら殺す」と叫んでおり、このカイアの言葉は近くにいた漁師に聞こえていたのです。

このことが後のチェイス殺害にカイアが容疑者として上がった理由の一つとなってしまうのでした。

この時、チェイスはカイアを追うのをあきらめ、彼女の家の中をめちゃくちゃに荒らして帰っていったのです。


数日後、チェイスが火の見櫓の下で死体となって発見されました。

捜査の結果、彼は約19メートルの塔の上から落下、後頭部などを打ち付け、それが原因で死亡していたことが分かりました。

沼地という環境で足跡など、犯人に結び付ける手掛かりはほとんどなく、鉄塔からも指紋なども検出されません

一方でチェイスがいつも身に着けていた、カイアから贈られた貝殻のネックレスが紛失していることもわかりました。

また、数日前のチェイスに対するカイアの殺すという脅し文句も、これを聞いた漁師から警察に証言され、以上のことでカイアが第一級殺人で逮捕され、裁判にかけられることになったのでした。


カイアはチェイスが亡くなった日、グリーンビルという町へ出版社を訪れていました。
つまり彼女にはアリバイがあったことになります。

警察は彼女が宿泊したホテルの近くにバスターミナルがあることで、グリーンビルへの旅行がアリバイ工作に使われた、と主張しました。

出版者との夕食の後、バスを使ってバークリー・コーヴに戻り、チェイスを火の見櫓に誘い出して殺し、またバスを使ってグリーンビルに戻ったというのです。


しかし裁判の結果、カイアは証拠不十分でチェイス殺害に対し、無罪を勝ち取ります。

これにてカイアは事件と無関係となりました。

が、では真犯人はだれなのか?そして行方不明の貝殻のネックレスはどこに行ってしまったのか?という謎を残し、事件は迷宮入りとなってしまうのでした。

結・事件の真相

その後、カイアはテイトとの関係を修復し、二人は結婚するまでに至ります。

子供には恵まれませんでしたが、沼地での愛する帝都との生活、定期的に行われるジョディと家族の訪問など、カイアは幸せな生活を送っていました。


70歳を超えたある日、カイアは最後が近いことを感じ、沼地へとボートで向かいます。

そこで母親が戻ってきた幻を見るのでした。


テイトはカイアがボートの中で老衰死していることに気が付きます。

彼はカイアを丁重に葬るのでした。


テイトはカイアのものを整理している最中、カイアの書いたと思われる詩を発見します。

また、その近くにチェイスが身に着けていたとされる貝殻のネックレスも見つけるのでした。


これによってテイトはチェイスを殺した犯人はカイアであったことを悟ります。

しかしテイトは貝殻のネックレスを沼地に投げ捨て、カイアの秘密をそのままにすることにしたのでした。

最後に簡単な感想

カイアという特殊な境遇の少女。

北米の田舎という、田舎ならではの強い結びつきが今も残る舞台で、異端者として多くの人からさげすまれる対象を、物心ついたころから味わわなければならない境遇でいながら、変にねじれることなく育っていけたのはある意味、奇跡だと思えました。

逆に、そんな純粋な彼女をさげすみ、のけ者にする町の人たちのほうに恐怖を覚えてしまうほどです。


とはいえ、一人で生きてきた彼女は、弱々しい女性ではなく、生きていくためのたくましさを持ち合わせています。

チェイスというクズ男にかかわりを持ってしまったのは仕方ありませんが、そのために自身に降りかかったリスクは自分自身の手で排除してしまいます。

いわゆる普通の家庭で育った自分には、すべてに関して共感できかねるところもありますが、カイアの育った環境のことを考えると、非はチェイスにあるように思えました。


彼にとってみれば、周りの女性とは全く違ったタイプのカイアに興味を持ち、その好奇心の延長で遊び半分で肉体関係まで持っただけなのでしょうが、触れてはいけないものに関わりすぎたのが間違いのもとだったのでしょう。

所詮、町の中、彼を含めた家族を崇め奉ってくれる人々の中でしか生きられない種族ですから。


それに比べれば、ありのままのカイアをずっと受け入れてきたテイトの包容力に頭が下がります。

大学まで行ったキャリアをカイアのために捨ててしまったのでしょうが、そのことに疑問を持つこともないのでしょうね。

そこまで人を愛せるテイトをうらやましく感じてしまう部分もありました。









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