ディズニープリンセスの認定人数がアメリカと日本で異なる理由を考察!

ディズニーアニメ

世界中で特に女の子から憧れの的となっているディズニープリンセス

ディズニーランドではディズニープリンセスに扮したパフォーマーによるパレードや踊り、お出迎えや記念撮影などと、大活躍。


そんなディズニープリンセスですが、実はアメリカと日本で認定されている人数にちがいがあるのをご存じですか?

今回は、ディズニープリンセスのメンバーがアメリカと日本でどう違うのかと、その違いは何が理由なのかを考察していきたいと思います。







ディズニープリンセスの認定人数

ディズニーランドでも入場者たちへのお出迎えなどで色を添えるディズニーキャラクター達。

そんな中でもディズニープリンセスのお出迎えは、ファンにとってとても興奮するイベントです。


ですが、先にも記述しましたが、ディズニープリンセスの認定人数はアメリカと日本で異なります。

日本で認定されているディズニープリンセスとアメリカで認定されているディズニープリンセスの人数、そしてキャラクターをご存じでしょうか?

それでは、それぞれのディズニープリンセスがどのキャラクターになるのか、見ていくことにしましょう。

日本で認定されているディズニープリンセスは8名

ディズニーアニメは1939年公開の「白雪姫」より80にも上る作品が存在します。

そんな数多いディズニーアニメ。

その主人公たちも同じ数だけ存在していることになりますが、ディズニープリンセスとして認定されているのはたったの8人だけなのです。

もちろん女の子向け作品と男の子向け作品に分かれており、男の子向け作品にはディズニープリンセスが登場しないわけですが、単純に言えば認定率10%という狭き門

その、いわゆるディズニーキャラクターの中でもエリートといっていいプリンセスは、

    ・白雪姫
    ・シンデレラ
    ・オーロラ姫
    ・アリエル
    ・ベル
    ・ジャスミン
    ・ラプンツェル
    ・モアナ

の8名です。


あれ、あの有名な姉妹がディズニープリンセスとして含まれいませんよね?

そう、「アナ雪」のエルサとアナは、公式にディズニープリンセスとして認定されていないのです。

なぜでしょうね?

その理由についてはこちらの記事で考察していますので、ご興味がございましたら、一読してみてください。

関連記事:「アナと雪の女王」のエルサとアナがディズニープリンセスではない理由を考察

アメリカではOK日本では認定されていないのは4人

ところが、ディズニーがあるアメリカでは、ディズニープリンセスに公式に認定されているのは4人多い12人

その4人は、というと、

    ・ポカホンタス(ポカホンタス)
    ・ムーラン(ムーラン)
    ・ティアナ(プリンセスと魔法のキス)
    ・メリダ(メリダと恐ろしの森)



どうですか?

この4人の名前を聞いて作品名まで分かればかなりのディズニー通です。


もしかして他のキャラクターを思い浮かべましたか?

この12名がディズニープリンセスとして認定されているのであれば、他にもふさわしいキャラクターがいるのでは、と思った方もいらっしゃるかもしれません。

ディズニープリンセスとして認定されてもおかしくないディズニーキャラクター達と、選ばれなかった理由について、こちらの記事で紹介・考察をしていますので、ご興味がございましたら、ご一読してみてください。

関連記事:ディズニープリンセスに認定されていないディズニーキャラ紹介とその理由を考察

それはさておき、なぜこの4人がアメリカでは認定され、日本ではディズニープリンセスとして含まれていないのでしょうか?

ディズニープリンセスとして認定されるためのルール3か条のおさらい

アメリカと日本で認定人数が異なる理由を考える前に、ディズニープリンセスとして認定されるための条件に付いて、はっきりとさせておくことが、肝心だと思います。

このルールがはっきりしていないのに、認定される理由、認定されない理由を考えても明確にはなりませんから。


アメリカでは、ディズニーキャラクターがディズニープリンセスとして認定されるためには以下の3か条のルールをクリアしないといけないようです。

まず第一は、

    1. ディズニーアニメーション作品において主演女性キャラ
    2. 人間のキャラクター
    3. 続編作品で初登場してはならない
    4. 動物などの相棒を連れていないといけない

をすべてクリアしていないといけません。


そして第二は、

    ・王家の生まれである
    ・王家の血筋と結婚する
    ・英雄的行動をした

の3つの条件のうちどれか1つをクリアしていればOKです。


そして第三のルールは、少し世知辛いお題目にはなってしまいますが、

    興行収入面での成功

です。


各項目の詳しいことはこちらの記事で説明していますので、ご興味があれば、そちらを一読してみてください。

ディズニープリンセスになるためのルールや条件を解説

アメリカと日本で認定人数が異なる理由を考察

アメリカではディズニープリンセスに認定されているにもかかわらず、日本では認定されていない理由ですが、以下のような点が考えられると思います。

一つずつ見ていきましょう。

ムーランのケース

ムーランはとても特殊なキャラクターといっていいでしょう。

第2の条件の中で、3番目に挙げられた「国家を救うほどの英雄行為」は、ムーランがディズニープリンセスとして認定されている事実を踏まえて、ムーランのために作られた条件です。

そしてその条件がなければ、ムーランは代表的なディズニーヒロインの一人ではあっても、ディズニープリンセスにはなれません。

どうしても「王家とのゆかり」が成立させられないからです。


しかし歴史が浅く、建国以来「王国」という形態の政治体制がなかったアメリカでは、家柄よりも個人の能力や成果によって人々に尊敬される地位につくことが比較的容易に起こりえます。

ですので、ムーランのように国の存亡の危機を救った、という行為でディズニーヒロインの最高位ともいうべきディズニープリンセスの称号を与えることに躊躇はないのでしょう。


が、日本のように歴史が古く、昔から王家、貴族、平民の境界線がはっきりと国民が認識している場合、たとえムーランが国家存亡の危機を救った英雄であったとしても、それを理由に、血統による身分である「プリンセス」には加えることには、違和感しか覚えません

これは何も、日本だけの話ではなく、ヨーロッパの国々でも同じような考えになるはずです。


ムーランについては、この考え方の違いがアメリカと日本での異なった認定結果の理由なのでしょう。

残りの3名、ポカホンタス、ティアナ、メリダのケース

ポカホンタスを見てみると、彼女はアメリカインディアンの酋長の娘でした。

酋長の娘を「プリンセス」と称するのには、なかなか無理があると思いましたし、それが理由でポカホンタスが、日本では、ディズニープリンセスに含まれていないのだと考えていたのです。


が、その推測は「モアナ」の出現で覆されてしまいました。

モアナは南太平洋に浮かぶ島、モトゥヌイ島の村長の娘です。
基本的に言えば村長の娘も酋長の娘も、それほど変わりはないでしょう。

アメリカインディアンやポリネシアの島民の文化として、酋長や村長が世襲制かどうかまでは調べていませんが、もし世襲制だとしても、酋長や村長の娘を「プリンセス」とするのはどうか、と個人的に思ってしまいます


しかしモアナは正式にディズニープリンセスに認定されているのでした。

となると、ポカホンタスとモアナとの差は、どこか別のところにあると考えざるを得ません。

では、いったいどこにあるのでしょうか?


それを調べてみると、どうやらポカホンタスとモアナの違いは第3の条件にあるように思われてきました。

そして、どうやら同じ理由で、「ティアナ」と「メリダ」も日本でディズニープリンセスに認定されていないようです。

そうです、「興行成績の成功」。


この「ディズニーにどれだけお金で貢献したか?」という尺度がディズニープリンセスの選定に関係していると聞くと、夢の国も何もあったものじゃない、と冷めてしまうかもしれません。

が、「映画で売れる」ということは、それだけ「知名度が高い」ということにもなり、後々の関連商品の販売戦略でも大きな差が出てきます。

そのことと考えると、避けては通れない、厳しい現実ということでしょう。

実際、知名度が低いキャラクターがディズニーランドで出迎えたとしても、「誰?」という反応ではどうしようもありませんし。


それではどのくらい興行成績で差があったのでしょうか?

ここは一番新しくディズニープリンセスに認定された「モアナ」との比較を見てみることにしましょう。

プリンセスと魔法のキスメリダと恐ろしの森モアナと伝説の海
アメリカ104,400,899237,283,207248,757,044
フランス32,378,17626,824,83435,508,789
ドイツ11,780,69114,040,37017,053,553
イタリア13,157,2339,388,13816,085,587
スペイン11,594,88118,877,18611,574,619
イギリス16,387,13334,789,69225,388,622
ブラジル4,075,12216,740,15522,913,762
メキシコ6,059,80021,620,74012,821,789
オーストラリア5,830,32217,233,95918,985,144
ロシア5,141,15016,111,05113,890,865
日本4,840,34111,135,95151,600,000



「ポカホンタス」の国別興行収入結果は、見当たりませんでしたが、全世界のトータル収入額が3億4600万ドル(346,000,000)ですので、作品としてもそれほど成功していないことが分かります。

それに加え、アメリカインディアンがヒロインということで、なかなか日本のファンの心に残りにく勝ったのではないでしょうか。

さらに「モアナと伝説の海」はアメリカ本国に次いで世界で2番目の売り上げを日本で記録しているのに対し、「プリンセスと魔法のキス」と「メリダと恐ろしの森」はアメリカを除いた10か国中9位か10位の売り上げです。

残念ながらこれでは「興行的に成功」とは言えないでしょう。


そしてそのことが、ポカホンタス、ティアナ、メリダが日本でディズニープリンセスに認定されなかった最大の理由だと思われます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

アメリカと日本でディズニープリンセスに認定されているキャラクターの数が違うことを紹介し、認定されていないキャラクターの理由を考察してみました。

    アメリカと日本で「プリンセス」という言葉から受ける印象、意味が違うこと

がまず第一の理由であり、第2の理由としては、

    日本であまり売れなかったから

というあまり夢のない、大人の事情感たっぷりの理由からでした。


ディズニーキャラクターの中には、大ヒットを記録しながらアメリカでもプリンセスに認定されていないキャラクターがいますので、どちらが公平な取り扱いをされているキャラクターなのかは、ちょっと考えさせられてしまいますけどね。

関連記事:映画シュガーラッシュのヴァネロペがディズニープリンセスではない理由を考察

ディズニー映画を視聴できる動画配信サービス紹介

最後にディズニー映画を無料で視聴できる方法があるので、お知らせしたいと思います。


ディズニープリンセスが登場するディズニー映画は動画配信サービス「U-NEXT」で視聴することができます。

しかも条件によっては無料で視聴することができる方法もあります。

    U-NEXTでディズニー映画を視聴する方法

U-NEXTでは多くのディズニー映画は有料作品に分類されています。

しかし、初めてU-NEXTに登録する方には31日間の無料トライアルサービスを利用することができ、有料作品を視聴する際に利用できるボーナスポイントをもらうことができます。

つまりそのサービスを利用すれば、もらえたボーナスポイントを使って無料でディズニー映画を視聴することができるのです。

もし興味がありましたら、下のリンクよりお試しください。

ディズニー映画を無料で視聴する

注意!)
U-NEXT無料トライアルは登録から31日間以内の解約することで一切料金がかかりません

U-NEXT無料トライアルの登録方法についてはこちら:
U-NEXT(ユーネクスト)無料トライアルへの登録方法













コメント

  1. Meg より:

    アメリカの方が認定されたプリンセスが多い理由として、他には人種があると思います。
    今は白人ばかり起用するのに批判的になっているアメリカ人がかなり多いので、プリンセスの人種を多様にするという点でムーランやその他のアメリカではマイノリティとなる人種をなるべくプリンセスに追加しているという感じがします。(なのでムーラ用にディズニープリンセスの条件を足したのではないでしょうか)
    アメリカで暮らしていると、最近はどのドラマや映画も本当に白人だけにならない様、黒人もできればアジア人も入れようとしていると強く感じます。
    (特に黒人は必ずと言っていいほど入れてると思います。)

    • takmori83 より:

      Megさん

      コメント、ありがとうございます。

      そうですね。ご指摘の通り、今はやりの人種差別反対に対する動きも関係しているでしょうね。
      特にアメリカという移民で出来上がっている国だと、多くの人種を抱えていることになるので、そのことを念頭に選定しないといけないのでしょう。

      ただ、特に童話が元ネタの物語で、その当時には合った人種差別の考え方を、あたかもなかったかのように変えてしまうのはどうか、という気もしなくはないです。
      歴史的にみてあったはずの差別をなかったことにするのは、違うのかなと。

      一方で、子供たちに良い影響を与えるため、ということでは、多様性のあるプリンセス選定は必要にも思えます。

      何はともあれ、この差別の問題は、考え始めるとなかなか深い問題だな、と改めて思い知らされますね。

タイトルとURLをコピーしました