映画ザウォールのネタバレ感想とあらすじ!狙撃手ジュバのモデルは実在する?

      2017/09/12

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ネタバレ感想 1

映画「ザ・ウォール」はブッシュ・ジュニア大統領の行ったイラク侵攻終了後の話です。
アメリカは戦争の終結を宣言しましたが、実際にイラクではまだまだ反攻が続いていて、
戦後処理に駐屯している兵士達には戦争中よりもストレスのかかる状況が繰り広げられて
いたようです。

特に、この映画のように戦闘で破壊されたインフラを再整備しようとしている最中に
戦闘に巻き込まれた人達がいて、それを守らなければならない兵士達は、ともすると
誰が敵なのか、どこに敵がいるのかもわからない中で任務につかなければなりません。
僕には想像もつかない精神状態で任務についているのでしょう。

狙撃手とアイザックの間でかわされる話で、アイザックが戦争は終わり、兵士でない人々を
殺すのはテロリストの何者でもない、と言っていますが、狙撃手にとっては戦争はまだ
終わっておらず、アメリカ兵によって連れてこられた人間は全て敵だ、という主張にも
ある程度、僕は納得してしまうのです。

現地の人達のために、といってインフラを整備していますが、特に油関係のインフラ設備は
本当に現地のためになるのか、外資系の会社に利益が吸い上げられるのか、わかるわけが
ないからです。

狙撃手が一般人だった頃、手も足も出ない状況でいきなり攻撃をされて味わった無力感と
屈辱は、やがて復讐心として同じような状況でアメリカ人を殺してやろうという動機に
なることは、十分すぎるほどわかります。

僕が同じような状況下におかれたら同じことをしてしまうかもしれないと思ってしまう
ほどでした。

一方で、アイザックやマシューズが映画のようにいたぶられて殺される中で、相手を絶対に
許さないと思うのも、そのとおりだと思います。そこに相手の気持ちになって相手の立場を
理解するという余地は、あのような状況下におかれたら、まったく思わないのでしょう。

そう考えると戦争というものは悲惨なだけでなく、憎しみの連鎖を引き起こし、終わって
からも悲劇が続いてしまう、どうしようもないものなのだ
ということを、改めて思い
知らされました。





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ネタバレ感想 2 狙撃手「ジュバ」とは何者?

映画の中で声だけの出演となっている「ジュバ」。死神と恐れられている伝説の狙撃手と
紹介されていますが、実はこの「ジュバ」にモデルが存在しています。

イラク戦争後、アメリカを中心とするPKO軍の兵士を狙撃殺害する動画がインターネットに
何度もアップされる事件が起こりました。

その一番最初の2005年11月にアップされた動画で、顔を隠した人物がジュバと名乗っていて、
最終的に30名弱のアメリカ人を狙撃して殺したと主張しています。

しかしこのジュバなる人物が本当に存在しているのかどうか、分かっていません。
ある説によれば、このジュバとは人物の名前でなく部隊名で、PKO軍への攻撃は複数の狙撃手
の犯行であるとの意見もあります。

実際、動画に登場しているとはいえ、顔を隠していますし、正体の分からない不気味な
神秘性があったほうが、敵に対しては余計な不安感を煽る効果があり、支持者に対しては
神聖化しやすいという側面があったといえます。

事実、狙撃手は世界共通の運用法として隠密行動をしながら狙撃することが多くなって
います。この利点として例えば、たった一人の狙撃手が大人数の部隊を相手に足止めを
させることができる点が上げられます。

敗走する敵を追ってきた部隊が突然、どこからかわからないまま、一人、また一人と狙撃され
倒れていく状況に突然陥ると、一気にパニック状態になり、追撃どころではなくなって
しまいます。

更に効果的な方法として、巧妙にカモフラージュして追撃してきた部隊が追い抜くのを
隠れてやり過ごし、背後から狙撃を始める、という方法です。
実際にこの方法を使用し、エース狙撃手として名を残した第二次大戦中の狙撃手も存在する
そうです。

ネタバレ感想 3 ラスト結末はちょっとおかしい?

最後に救出に来たヘリが撃ち落とされ、おそらくアイザックも死亡したのではないか、
というエンディングになっています。
しかもジュバは、それさえも次の獲物をおびき寄せる罠として使っているのが、非常に
印象的でした。

しかしこのヘリが撃ち落とされるシーン、考えてみるとちょっとおかしいのでは、と
思ってしまったのです。

というのも、ヘリはアイザックが隠れていた壁に向かって飛んできていました。
つまり、そっち方面に基地があり、そこから直線で来たものと思われます。

ところが、アイザックを収容した後、なぜがジュバが隠れている瓦礫を下にみるように
飛行しています。

つまり、飛んできた方向へ戻るのではなく、アイザックを収容した後、さらに先へすすんで
いるわけです。

この理由は何でしょうか?

負傷したアイザックを助けに来たわけですし、アイザックの状態を見れば、かなり危ない
ことがわかると思います。これ以上の任務もないでしょうし、そのまますぐに回れ右して
基地へ戻るのが、正解ではないでしょうか?

わざわざ瓦礫の方へ飛んだのは、映画の演出のみが理由だと思います。
カメラのアングルから手当を受けるアイザックの後ろ、あけられたドアから瓦礫が画面に
入るようにしないと、その後のジュバからの狙撃の効果が色あせてしまうからだと思い
ました。

細かいことなのかもしれませんし、エンディングの驚愕を演出するには瓦礫を映したほうが
効果的だからなのでしょう。
でも、納得よりもアレ、っという疑問が、エンディングロールが始まってすぐに浮かんで
しまい、最後の余韻がちょっと味気ないものになってしまいました。





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