ネタバレ感想 1 スティーブン・ソダーバーグ監督の作品なので、
映画「ローガン・ラッキー」は2013年で引退したスティーブン・ソダーバーグ監督がわざ
わざ監督業に復帰してメガフォンを取った作品です。
スティーブン・ソダーバーグ監督といえば、同じ犯罪映画で有名な「オーシャンズ」
シリーズを手掛けた監督で、ボク個人も「オーシャンズ」しりーずは大好きですので、
かなり期待をしたのですが、実際に見た感想は、地味、の一言でした。
というよりも、へんにリアリティが有りすぎて興ざめしてしまったというか、純粋に
エンターテイメントとして楽しめなかったのです。
「オーシャンズ」シリーズで登場するメンバーはそれぞれ個性がしっかりしており、
全員がその道のプロという盗賊です。それでいて悪人に有りがちな暴力性も感じられ
ませんし、メンバー間の裏切りなどもありません。
明らかに非現実的な泥棒集団ですが、泥棒というマイナスな行為をすることを題材にして
いる映画である以上、マイナスをマイナスと感じさせないような、明るさ、軽さがないと
エンターテイメントとして重苦しくなってしまうと思うのです。
ところが、今回の「ローガン・ラッキー」は、悪党といえば悪党だけど、プロではないし、
アメリカという社会の中の底辺にいるようなメンバーが一発逆転を狙って企てる犯罪で
妙にリアリティがあり、そのリアリティが雰囲気を重くしてしまっているように感じる
のです。
犯罪計画を立てて、そのとおりに物事が進み、多少の手違いで手に汗握るスリリングな
シーンも加えることができていますが、それまでが、重く地味であるために、スカッと
する充足感があまり感じられないと思ってしまったのでした。
短い言葉で言うとすれば、ローガン・ラッキーをもう一度見るより、オーシャンズ11を
もう一度見たほうがいい、というところでしょうか。
ネタバレ感想 2 コカ・コーラ600ってどんなレース?
映画内で舞台となっている「コカ・コーラ600」というレースですが、詳しくはどういった
レースなんでしょうか?
このレースは1960年からシャーロット・モーター・ドライブウェイで毎年、戦没将兵追悼
記念日の前日、日曜日の夕方に開催されるレースで、1985年にコカ・コーラがスポンサーに
なったことから「コカ・コーラ600」という名前で呼ばれています。
それまでは「ワールド600」という名前だったのですが、この600というのはレースの全長が
600マイルであることから付けられています。
ちなみに600マイルをキロメートルに直すと、965.6キロメートルとなり、これは所属する
モンスターエナジーNASCARカップ・シリーズ 全36レースの中で最長のレースとなります。
ちなみにこのシリーズの中に、グレートアメリカンレースとして有名なデイトナ500も
含まれています。
ネタバレ感想 3 映画トリビア紹介
マイケル・シャノンとマット・デーモンも出演予定でしたが、スケジュールの都合で
ふたりとも出演を見合わせざるを得なくなりました。
ケイティ・ホームズが演じたジミーの元妻ボニー役ですが、元々はキャサリン・ハイグル
が予定されていました。しかし妊娠のため、キャサリン・ハイグルは出演できなくなり、
変わってケイティ・ホームズが演じたわけです。
ジョー・バング役を演じたダニエル・クレイグですが、この役を演じるために髪を染めて
出演しました。
そのダニエル・クレイグはクレイグ役のアダム・ドライバーとともに、スター・ウォーズ
エピソード7 フォースの覚醒に出演しています。
アダム・ドライバーはハン・ソロの息子、ベン・ソロ役でしたが、クレイグはストーム
トルーパーの一員としての出演でした。
この二人のシーンで、クライドがジョーをダストシューターに放り込むシーンがあり
ましたが、奇遇にもスター・ウォーズシリーズの中で、同じようにハン・ソロが
チューバッカをダストシューターに放り込むシーンがあります。
息子も父親と同じようなことをしている、というところでしょうか。
クライドはイラクへ従軍している最中に片腕をなくしています。
クライド役を演じたアダム・ドライバーは、役者になる前は海兵隊員でした。
そしてイラクへ派遣される予定でしたが、その前に胸骨を骨折してしまい、派遣は見送ら
れることとなり、その後、この骨折が原因で退役することになったのでした。
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