映画ムーンライトのネタバレ感想とあらすじ!ラスト結末でハッピーエンド?

      2017/04/11

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第89回アカデミー賞で見事に作品賞、監督賞、助演男優賞の3部門を受賞した映画「ムーン
ライト」のネタバレ感想とあらすじです。

ボク個人の感想として、見終わって一番最初に感じたことは、このような題材が各国で
受け入れられたように日本でも受け入れられるのかな、ということでした。

ただし、今のアメリカでは、どこにも受け入れられない孤独感を出すためには、ゲイである
ことを題材にするのが、一番設定としてスッキリするので、とも思います。同じ題材を
出さなくても日本でも自身のアイデンティティを自分でわからないがために、孤独感に
悩まされている人がいると思いますので、根本にあることは違いはないのかもしれない、
と思いました。





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キャストの紹介

シャロン: トレバンテ・ローズ、アシュトン・サンダース、ジャハール・ジェローム
マイアミの貧困街に住む黒人。いじめられっ子の少年期を経てドラッグディーラーになる。
ケヴィン: アンドレ・ホランド・レナー
シャロンの唯一の友人。
ポーラ:ナオミ・ハリス
シャロンの母。シングルマザーで育児放棄をしている薬物依存者。
ファン:マハーシャラ・アリ
ドラッグディーラー。シャロンを助け、父親代わりになるような存在に。
テレサ: ジェネール・モネイ
ファンの妻。ファン同様シャロンが心を開く数人のうちの一人。

アメリカに存在する幾つもの問題をほぼ全て網羅しながら進むヒューマンドラマ

舞台がフロリダのマイアミ。
フロリダと聞くとディズニーワールドとか、ビーチにヤシの木といったリゾート地としての
イメージがまず浮かぶかと思います。

しかし、映画の原作者のタレル・アルヴァン・マクレイニーと監督のバリー・ジェンキスは
ともにマイアミで育った過去を持ち、その育った場所も映画の舞台となる貧困街で、この
映画を作成するにあたって、映画やテレビでイメージとして作られたパラダイす・マイアミに
するのではなく、実際の現実的なマイアミを映画に再現することに努力をしたそうです。

マイアミに住む黒人の殆どが、貧困、薬、差別といった問題と常に対面していて、そこに
ホモセクシャルな問題を絡めることによって、アメリカが直面している問題の殆どを映画の
中に再現していきました。

ホモセクシャルであるということは、日本よりも人々の理解が進んでいて、ということは
聞こえてきますが、実際に何処までカミングアウトできるかの雰囲気は、その場その場で
温度差があるようです。

アメリカでもこの前の大統領選でも同性婚の許可の賛否が投票に影響するなどともやって
いましたし、全国規模での大きな社会問題になっています。

特にシャロンが住む貧困街ではゲイであることがとても受け入れられるものではありません。
そんな貧しい黒人が家族からも愛情を注がれること無く、子どもたちからいじめを受けて
生活していく中で自分らしさを見つけるというストーリーの映画です。

少年期 子役の表情が冴え渡る沈黙の演出

いじめられっ子が主役であるせいもあり、シャロンはほとんど話すことがありません。
しかも家庭ではシングルマザーの母親が育児放棄していることもあり、どこにいても心休まる
場所はないような状況です。

そんな辛い毎日を過ごす11歳の少年が内気でいつも怯えたような表情をして、話かけれられ
てもほとんど会話らしい会話をしないことは納得できると思います。

そんなシャロンが見事に視聴者を引き込むのは、その豊かな表情でどんな心情であるかを
わかりやすく伝えてくれているからです。

また、演出的に素晴らしいと思うのですが、ほとんど無口な少年が時折発する言葉は、逆に
とても重く心に響いてきます。

ネタバレ 無口な少年が交わす僅かな会話が絶大な印象を与えるシーン

少年期の最後のシーンで母親に存在を否定された後に、ファンの家に行ったシャロンが、
ファンと交わす僅かな会話があります。

「母親が嫌いだ」というシャロンは続けて、ファンに「ママは薬をやっているのでしょう?」
と聞きます。
「そうだ」と答えるファンにシャロンは「ファンは薬の売人?」と続けます。
しばらくの沈黙の後、「そうだ」と答えるファンに、何も言わずに席を立って家を後にする
シャロン。

何とも言えないシーンでした。

ファンは多少裕福な生活をしていますが、それは薬を売って得たお金からできるものです。
その余裕からシャロンを助け、食事を与えることもできるですが、そのお金はシャロンの
母親のような薬の依存者から出たものです。

しかも、その薬のせいでシャロンは母親から育児放棄されているのです。

ネタバレ 助演男優賞を受賞しただけはある、ファンの存在感

ひょんなことからシャロンを助けたファンですが、居場所のないシャロンはまたファンの
家に来てしまいます。
でも、内気な彼ですので、陽気に遊びに来たと言うような訪問ではなく、来られたファン
としても扱い方に困るような類のものだったように写りました。

そんなファンはシャロンを海に連れていき、泳ぎを教えます。
まるでそれは洗礼式のようであり、また、これからの人生という荒波をどうやって自分で
泳いでいくかを教えているような、そんな感動的なシーンでした。

父親のことは全く話題に出さないシャロンは、おそらく物心ついてから父親という存在なし
で生きてきたのではないかと思います。

そんなシャロンにとってファンは明らかに父親のような存在で、泳ぎを教え終わった後、
ファンはシャロンに自分がだれなのか、どうなりたのかは自分で決めるのだ、ということを
教えるのでした。

ファンのモデルは父親がいなかった原作者のタレルが子供の頃、実際に擁護者になってくれた
薬の売人だったそうで、映画のファンがシャロンに優しく接してくれたようにタレルに
父親の代わりになるような存在だったそうです。





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