映画パッセンジャーのネタバレ感想!ラスト結末の選択に賛否両論?

映画

中盤のあらすじ 孤独に耐えきれなくなったときに出会った理想の女性。その運命を狂わせた結果は(注)ネタバレ有り

生きる目的を見つけ、禁断の行為に走ってしまう

そんな時、ふと目に止まった女性に気が付きます。冬眠ポッドで眠るその女性に心惹かれ、
ポッドに表示されている個人情報から、船内情報で検索して彼女がオーロラという名前の
ジャーナリストであることを知ります。

興味が湧いたジムはその後、アクセスできる限りの彼女の情報を探し出し、また彼女が執筆
した作品にも目を通すのでした。そこに書かれれいる文章から彼女の人となりをしり、興味は
いつしか憧れに変わっていくのです。

ようやく自分に心惹かれる女性ができた。究極に人恋しい状態であるジムは、どんなに
思いを寄せても話すことさえできない状況に失望し、アーサーに愚痴を言う毎日を過ごす
しかありません。

しかしそんな状況の中で、ジムは冬眠ポッドのマニュアルを調べ尽くし、オーロラを覚醒
させる方法を見つけてしまうのです。

彼女が覚醒したらどんなに楽しいくなるだろうか?という欲望がどんどん大きくなります。
一方でそれがオーロラの人生にどんな影響を与えるのかという罪の意識も理解しており、
その相反する2つの考えの中で、迷い悩むジムでした。

一人で過ごす時間が1年をこえたころ、ジムはついにオーロラを覚醒させてしまうのでした。

覚醒したオーロラが朦朧としている間にジムはオーロラを覚醒させるために使った工具を
全て片付け、自分の部屋に戻ります。罪の意識に苛まれながら気持ちを落ち着け、オーロラに
会うため、メインロビーに向かうのでした。

オーロラとの生活 惹かれ合い、結ばれ、そして破局を迎える




メインロビーでは誰もいない船内に困惑したオーロラを見つけたジムは彼女に話しかけます。
状況を把握できないオーロラに事故で長期冬眠から目覚めてしまい、目的地まではまだ89年
かかることを説明するのでしたが、オーロラは事態を把握するに連れ、1年前に覚醒した
ジムのようにパニックになりながら、なんとか長期冬眠に戻れないかと考えるのでした。

暫くの間、オーロラは長期冬眠に戻る方法を探すのですが、1週間後には諦めざるを得なく
なり、船内でジムと過ごす生活を、ともすると押しつぶされそうになる恐怖を抱えながら、
受け入れ始めます。

ジャーナリストとして執筆活動をするためにホームステッドⅡコロニーへ向かっている
オーロラはジムにインタビューを始めます。
なぜ120年という片道の旅程を費やしてまで、新しい星に行く生活を選んだのか?
しかも肉親、友人と二度と会うことができないとわかっていながら。

聞かれたジムはあらためて自分が、なぜこの移民に応募したを考えてみます。
その答えは地球では物が壊れたら直さずに新しく買い替えるが、新しい世界では故障を
修理して使い続ける。つまりメカニックとして存在意義のある世界だから。
それが彼の答えでした。

オーロラはホームステッド社が今回の移民計画事業に出資した予算をジムに伝えます。
それは8千兆ドルという金額で、日本円にすれば1ドル110円換算して8京8千兆円という途方も
ない金額。
オーロラは移民代金を全額支払いましたが、ジムはディスカウントを利用していました。
それはオーロラの指摘によると、ジムは会社に軽い洗脳状態に陥らされ、移民の一人として
これから移り住む惑星の人間の一人に数えられているうえ、ホームステッドⅡコロニーで
生涯獲得する収入の20%を会社に支払い続ける、という現実でした。

オーロラはホームステッド社によって移民を希望したのは未来と希望につられてしまった
5,000人の人々と見ていましたが、ジムは5,000人がそれぞれ違った理由、夢、希望を持って
移民をしているはずだと、自分の考えを伝えます。

そんな会話を楽しむ2人はやがてオーロラがこの航海に参加した理由へと話題を移していきます。
彼女は往復のチケットを購入しており、ホームステッドⅡコロニーで1年生活した後、地球に
帰る予定でした。
その理由は250年という時間を使って人類が宇宙の果までその存在地域を増やしていく歴史的
事業の目撃者となって、ジャーナリストとしてその記録を残すといういうものだったのです。

それができなくなったことを落ち込むオーロラをなんとか励ますために、ジムは船内でできる
いろいろなエンターテインメントを紹介することや、贈り物にクライスラービルのミニチュア
を作ってプレゼントしたりするのでした。
こうしてお互いを知ることで距離を縮めていく2人はジムがオーロラをデートに誘い、宇宙遊泳
を楽しむに至って、ついに結ばれるのでした。

2人の幸せな時間を一緒に過ごしながらも、ふとした瞬間、置かれた現実に引き戻されて、
落ち込んでしまうオーロラ。それでもジムはいつも彼女に最高の瞬間を体験してもらうこと
に心砕き、愛を育んでいきました。

しかしそんな甘い時間もついに終りを迎えてしまいます。それもオーロラの誕生日に。

彼女の誕生日ということでお祝いに食事をして、その後バーでアーサーと食後のひとときを
楽しみながら、ジムはオーロラに婚約指輪を渡そうと計画しているのでしたが、告白前に
トイレに立ったあいだ、2人は良好は関係だから秘密事はないと話したジムの一言に、ジムが
オーロラを覚醒させたことを伝えつろきは自分で話すから、と言っていたことを覚えていた
アーサーが、てっきり話をしたと勘違いをしてしまい、オーロラにジムが彼女を覚醒させようか
長い間悩んでいたが、この日が来てよかったと言ってしまいます。

驚愕の事実を突然知ることになったオーロラは大変はショックを受け、それ以来ジムを拒絶し
続けることになるのでした。
なんとかジムはオーロラに話を聞いてもらおうとします。彼がどれだけ孤独に押しつぶされ
そうになっていたか、そして彼女に会えた日に自殺を考えてもう一歩のところまで行動して
いたこと。
オーロラに会えたことで生きる目的ができ、彼女のことだけを考えて過ごしてきたこと。

しかしそれは1年もの長い間の孤独な時間を過ごした後に感じることができるジムの思いで
しかなく、オーロラにとっては彼女の人生を勝手に自分の理由だけでめちゃくちゃにした
ジムを許す気にはなれない主張でした。










コメント

  1. ほしほし より:

    読み応えのある総評、楽しんで読ませて戴きました。
    ありがとう。

    期待以上に面白い映画でした。
    賛否となった「ジムがオーロラを起こした行為」ですが、僕はうまく回収できていると思います。
    勿論この行為自体は許される事ではなく、その行為そのものは劇中内でも決して肯定されることはない。
    だから、映画を見終わった段階で僕はこの作品に対して「否」にはならなかった。

    んで、その回収方法ですが、
    原案の脚本では、他の5000人以上が死ぬことで、「起こされていなければ、オーロラもこの時点で死んでいた」と言う形にすることで、「起こして良かった」と成立化させた。
    一方映画では、冬眠し直す方法を見つけ、過ちを取り返せる(オーロラからすれば、被害を取り戻せる)状態になった、そのうえでオーロラが自分の意志で共に起きている事を選ぶ事で成立された。

    原作案はあくまでも結果論でしかなく、オーロラも「起きて良かった」と思ってはいるだろうが、自分の選択が及ぶ範囲の話では無いので、いわば消極的結論。ジムも自分自身で何か責任を果たした訳ではない。むしろ5000人を死なせてしまったのはマイナスの出来事。
    映画版はオーロラ自身で、自分にとって幸せはどちらかを自分の意志でキチンと選択してるので、積極的選択。
    ジムも、オーロラに本来の人生を取り戻させる方法をオーロラ本人に提示できた。

    他の5000人を殺す事で成立させる原案よりも、自分で幸せを選び、他の大勢も不幸になってない映画版が好きだ。
    あと、原案の「生き残った男女が人類の再建のために子供を大勢作ってアダムとイブになる」ってのは、正直やりつくされてる感があって好きではない。
    藤子不二雄さんの漫画にもあったし、昔から良くあるアイディア。
    これが映画の結末だったら、「ありふれた結末の作品だな」って印象で終わってた。
    だから僕は映画版で良かったと思う。

    • takmori83 より:

      ほしほしさん、コメント、ありがとうございます!

      このパッセンジャー、本当にうまくできているな、と今思い出しても感心してしまいます。
      唯一、僕の中で違和感があったのはあそこまで毛嫌いしていたオーロラがジムへの態度を変えていくあたり。

      ガスが起きたせいでオーロラが自分の中にたまったうっぷんを吐き出せたからなのかも、と今になっては思ったりしますが。

      あと、二人の間に子供ができたのかどうか、はっきりとは語られていないところもよかったかなと。

      今となっては、ふたりは幸せだったとは思いますが、どちらかが寿命で先に逝ってしまったあとは、生き残ったほうにどんなインパクトがあったのか、なんてことも考えてしまいます。

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